'80〜'96 Niagara II期 -CBSソニー時代-

大瀧詠一作、永井博絵の『ロング・バケーション』というタイトルの絵本が79年に発表された時点では、絵本そのものも確かに好評でしたが、あの絵柄が大好評となったのは二年後にアルバム・ジャケットに使用してからのことです。そしてその“好評さ”は音楽を凌いだ感すらありました。「ジャケットで売れた」と当時盛んに言われたものでした。永井博さんの絵、養父さんのデザイン、『ロング・バケーション』というタイトル、そしてナイアガラ・サウンドと松本隆君の詞、どの一つが欠けてもあのようなブームには至らなかったでしょうし、あれほどいろいろなものが相乗効果を次々と呼んだアルバムも類例は少ないと思います。(“リゾート・ソング”なるジャンルはここから生まれたのです。永井さんの絵と「カナリア諸島」という松本のタイトルと詞の内容が原点です)

-アルバム『SNOW TIME』(SRCL3503)ライナーノーツより抜粋-

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