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キリンジ 銀砂子のピンボール アルバム「47' 45"」収録 ![]() この曲はハンドクラップの鳴る3連符タイプのナンバーで、ナイアガラの「ウララカ」経由で、スペクターの「Da Doo Ron Ron」あたりにルーツを求められるように聞こえます。ギター・ソロの音色は、どこか「ウララカ」を想起させる一方で、エンディングでは、スペクターのクリスマス・アルバムで聞かれるようなグロッケンのフレーズをしのばせています。 冨田恵一の音楽オタクぶりがうかがわれるサウンド・プロデュースなのですが、「ピンボール」「7月28日」「3連リズム」と、なんだかアイテムも揃っているようで。 RAZZ MA TAZZ LOVE Re-Do アルバム「Whoopee Basket 」収録 ![]() 一見、シンプルなギターサウンドのようでありながら、絶妙に音の隙間をうめるキーボード・アレンジを「LOVE Re-Do」で見せているのは、冨田恵一です。ストリングスで埋めずとも、ナイアガラ・ファンの鑑賞に堪えうる音の厚みになっているように思います。 せつない曲調にマッチしたキーボードの音色が、エコーと共にサビで鳴る瞬間、曲の世界がグッと広がり「ドラマチック」に展開するのです。実際、冨田恵一は1993〜1994年の時期に、「いつか好きだと言って」、「夢みる頃を過ぎても」など、テレビの青春ドラマのサウンドトラックを手がけていました。 冨田ラボ アタタカイ雨 feat.田中拡邦(ママレイド・ラグ) ![]() 楽曲ごとに最適なボーカリストをフィーチャリングする手法をとり、「アタタカイ雨」では、ママレイド・ラグの田中拡邦をゲストボーカルに迎えています。田中拡邦はそのクールでソフトな歌声から『大滝詠一・歌声似シンガー』のひとりに挙げられています。知らない人が本作を聴いたら、「すわっ!大滝詠一の新曲?」と思ったりして…。 冨田恵一が音楽通をも唸らせる最強のサウンド・メイキングの技法を手中にした『アーチスト』となっていく一方で、歌声だけは外に頼らざるを得なかったのは、皮肉のようにも思えます。 ![]() |
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