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細川たかし 応援歌、いきます ![]() 曲名は「応援歌、いきます」、作編曲は、岩崎元是。このとき、イワサキモトヨシの名が、はっきりと私の脳裏に刻まれました。 CDを買ってフルコーラス聴いてみると、おり込まれた様々なサウンドの仕掛けから、彼が「ナイアガラサウンド経由のスペクターサウンドの信奉者」であることが分かりました。後に本人も、この曲は、スペクターのウォール・オブ・サウンドを意識した、と明かしています。 ![]() 岩崎元是は1986年から87年まで岩崎元是&WINDYとして活躍。テレビの歌謡番組にも出演したりしていました。彼がバンド時代に残したアルバム「HEART WASH」は、ナイアガラ・フォロワーズ的佳曲を多く含む傑作でした。この中でも特に、「涙のクラクション」、「二人だけのシンフォニー」は、「応援歌、いきます」の素材になっているようです。 岩崎元是は、表舞台でのバンド活動を終えた後、'90年代以降は、主にアニメやゲームの音楽、声優への曲提供などに活躍の場を移しました。その中で、いわゆる打ち込みサウンドによる独自の岩崎流ウォール・オブ・サウンドの世界を築いていきます。その一方で、本作「応援歌、いきます」は、生楽器の演奏による完成度の高いリッチなサウンドが聴ける、象徴的な曲となっています。 金月真美 夏に、まだ少し… ![]() 「そういえば、アニメ・ゲーム音楽で金月真美の歌う『夏に、まだ少し…』という曲はナイアガラっぽいが、クレジットを見ると、岩崎元是編曲、となっている」と。 聴いてみるや、まさにヒット! 果てしなく深いエコー、三連符を刻むリズムと音の組み立てから、ナイアガラ・スピリットを感じました。 この曲では、彼はアレンジのみを手がけています。このとき、メタルハープをキメできらびやかに鳴らし、シンセで三連符を刻む特徴的な岩崎流ウォール・オブ・サウンドを生み出すのに成功しました。この手ごたえを基に、岩崎元是作・編曲による「夏に、まだ少し…」の亜型タイプの名曲が量産されました。そのどれもが、ナイアガラーの口角があがる、ナイアガラチックなサウンドに仕上がっています。 岩崎元是 数え切れない I LOVE YOU 泣き顔のPinup girl I'll say it with a song アルバム「FOR A LONG TIME 」収録 ![]() こうなると、岩崎ファンが望むのは、本人歌唱ニューアルバム。その熱望に応えて、2007年9月に発表されたのが、オリジナルア ルバム「FOR A LONG TIME 」です。「長い間待ち続けてくれてありがとう」という岩崎元是の気持ちとともに、「A LONG VACATION + EACH TIME 」のリスペクトも感じとれます。 収録曲「数え切れない I LOVE YOU 」は、「夏に、まだ少し…」系譜で「君は天然色」調の三連符連打曲。 「泣き顔のPinup girl 」は、軽快なテンポにのせてナイアガラ哀愁コード進行とバチェラーガールのAメロ的コード進行をつないで、聴かせます。題名も歌詞もナイアガラ風です。 「I'll say it with a song 」は、「Be My Baby 」&「恋するカレン」系の重厚なサウンド。 そして、これら3曲のいずれにもカスタネットが鳴り響くのです。 |
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