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![]() #06 研究篇 その5 「とにかく、これはまあ、 失敗したら引退する記念のシングルでしたからね」(大滝) ![]() 「はっぴいえんどを再編してその後に終わるんであれば、はっぴいえんどという一番最初にやったグループ、あるいはそのときに作った自分のファースト・アルバムで終わるっていうのも、スジが通っているかなと」(大滝) これは、「幸せな結末」がヒットした当時、インタビューに答えた大滝さんのことばです。 ![]() 「幸せな結末」の曲自体の中にも、そんな思いが込められている箇所があるような気がします。 「踊り出す街に 二人の今を」は「ロニー、電話をよこして」、「夢に描いて 見つけた夜明け」は「メリーにことづけておくれ」なのかもしれない、と前回の「その4」で記しました。 この「メリーにメッセージを伝えてよ」という曲について、エピソードを辿りますと…。 ![]() 「そうだ、目が2人とも細いからアイズにしょう」と決めたのだそうです。 プロ・デビューを目指していたこの年の4月に、アイズの二人はTBSラジオのオーディション番組に出演しています。そこで歌ったのが、「メリーにメッセージを伝えてよ」だったのです。 大滝さんが近年、くり返し語っていた台詞に「始まりは終わり、終わりは始まり」という一句がありました。 また、「単なる時間軸とか連綿とつながっている概念だけじゃなくて、それだけ取り出したときの絶対時間というのがある」とも、「幸せな結末」リリース当時、語っていました。 『最後』の曲になるかもしれない、と引退覚悟で発表した「幸せな結末」の中に、『最初』にプロを志して挑んだ「はっぴいえんど前夜」とも言える曲「メリーにことづけておくれ」が、忍び込ませてあるのでは…。 これに気づかされてからは、ある種の感慨を抱いて「幸せな結末」を聴くようになりました。 |
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