THE PARADE


THE RADIO SONG

 3人組のバンド、パレードは、A&Mからシングルを数枚発表して消えたマイナーなグループですが、熱狂的なファンもいます。
メンバーのジェリー・リオペルは、フィル・スペクターの下でスタジオ・ミュージシャン、プロデューサーとして働いていた時期もありました。スペクター・ファンにはおなじみの「リバー・ディープ・マウンテン・ハイ」や、「ふられた気持ち」等のセッションにも参加しています。
 「ザ・レイディオ・ソング」(THE RADIO SONG)は、アコースティックギターのストロークで、心地よいスペクターサウンドを体現した超名曲に仕上がっています。



THE LOVIN' SPOONFUL
SHE IS STILL A MYSTERY


 フィル・スペクター自身が彼らをプロデュースする、という話もあった、カマ・ストラ・レコードの大物バンドが、ラヴィン・スプーンフル。彼らは、ロネッツの「YOU BABY」(スペクター・プロデュース)もカヴァーしています。
 「彼女はミステリー」(SHE IS STILL A MYSTERY)では、新メンバーとして加入したジェリー・イェスターが、ストリングス、ホーン、コーラスのアレンジを担当しており、ジョン・セバスチャン風のウォール・オブ・サウンドを完成させています。
 彼、ジェリー・イェスターは、もともとモダン・フォーク・カルテット(MFQ)の一員として、スペクターの下で「This Could Be The Night」をレコーディングしていました。
 タイトルから佐野元春の「彼女はデリケート」を連想する人もいれば、曲の構成から大滝詠一の「レイクサイドストーリー」を想い浮かべる方もいるかもしれません。



1910 FRUITGUM COMPANY
WHEN WE GET MARRIED


 上記、カマ・ストラ・レコードの子会社として、1967年にスタートしたブッダ・レコードの稼ぎ頭であったのが、1910フルーツガム・カンパニーです。
 「愛の設計」(WHEN WE GET MARRIED)は、上記の2曲のような「ご本家周辺のスペクター・サウンド」ではなく、まさに狙って作ったといえる、1969年のスペクター・フォロワーの名曲です。





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