ナイアガラ・ムーン 30周年記念企画
「Niagara Instant Laundry Starchレプリカ」
名盤「ナイアガラ・ムーン」の30周年を記念して、アルバム・ジャケットのデザインの元になった、「ナイアガラ洗濯糊箱レプリカ」の組み立てキットを大公開いたします。糊とハサミを用意してお楽しみください。レプリカは、実物の27分の1のサイズに縮小してあります。
なお、本企画は、名曲納戸サポーターでもあられるMann-iaさんの発案に基づき、スーパーデザイナー・Studio Aさんにレイアウトしていただいたものです。以下の分析テキストも合わせて、ご両者にお骨折りいただいた「力作」を堪能なさってくださいませ。
まさに「恋の骨折」、♪ホネオリン〜です。
1. 内容量: Oの右下に認められる洗濯糊の内容量表示が、Pでは当然のことながら見当たらず、代わりに大滝の夜景を見晴らす男女が配され、彼らの視線の延長線上、ジャケット左上隅にはNiagara RECORDSのロゴ・マークが据えられている。
2. キャッチフレーズ: 『コンプリート イーチ・タイム』に貼付されたバクダン・ステッカーよろしく鋸歯状に縁取られた赤い円は、Oが真円形であるのに対して、Pは楕円形で左回りに18度ほど傾いている(ただし、Pのこの楕円形・傾斜形態については、Oの横長タイプのそれを参照したものであろう)。また、Pのキャッチフレーズは、末文の「SEE BACK PANEL」のくだりを除いて全文改められており、フォントも、Pのそれは、同系の斜字体のみのOのそれと趣を異にしている。さらに、Oのキャッチフレーズ冒頭の強調下線はPには認められない。
3. 製品保証マーク: Oの左下隅に認められる製品保証マークが、Pではエレック盤のみレーベル・ロゴに置き換えられ、コロンビア盤以降では削除されて地の緑で塗りつぶされている。
4. 滝のイラスト: Pのそれは、Oのそれの引き写しではなく、新たに描かれたもののように見受けられる。また、滝壺右下の飛沫は、Oの白に対して、Pは緑に変更されている。
5. Niagaraロゴ: Pをデザインされた奥村靫正氏は、「レコード・コレクターズ」のインタヴューにこたえて、「横須賀あたりで見つけた40年代のジャンク品のなかに細長いパッケージの『NIAGARA』石鹸があってね、確かその文字をそのままジャケットに使ったという記憶がありますね」と回想されているが、Oに欠落しているiのドットがPには備わっており、Oのロゴ右上に認められる商標登録マークは、Pでは商標権に配慮したためか排されている。また、Niagaraロゴ下に、Oでは「INSTANT LAUNDRY STARCH」、Pでは「Moon EIICHI OHTAKI」が続き、さらに、それらの背景は、Oの濃緑ベタ地に対して、Pは巨大な新月で占められている。
6. レコード番号: Oでは濃緑ベタ地の右上隅に、Pではレコード番号が白く抜かれている。